iPhoneをキッズケータイにするには？使用制限をつける方法｜子どもにお下がりするならこの設定を

この記事では、使っていないiPhoneをキッズケータイ化する（「お下がりiPhone」にする）際の

• お下がりiPhoneの準備
• お下がりiPhoneの設定
• 使っていないiPhoneをお下がりにするメリット

これら設定方法やメリットを、詳しく解説していきます。

iPhoneはキッズケータイのように使うことができる

お子さんに持たせる連絡手段として、キッズケータイは安心感がありますよね。

• 通話やメッセージに特化
• 通話相手・利用可能時間・GPS追跡など親の管理する制限が設定可能
• 防犯ブザーなど緊急連絡機能

このような特徴でスマホより連絡・管理に特化しています。これをiPhoneでできればいいのに…と思いませんか？できます！

iPhoneではiOSに搭載されている機能「ファミリー共有」と「スクリーンタイム」の2つを組み合わせることで、子どもが使う端末を安全に管理できます。

お下がりのiPhoneは「ペアレンタルコントロール」で管理

「ペアレンタルコントロール」とは、子供によるiPhoneの利用を、親が監視・制限する機能です。フォートナイトやニンテンドーSwitchにも同じ機能があり、ご存知の人も多いでしょう。

iPhoneにも各種設定が用意されていて、お子さんでも安心して使ってもらえるように管理することができます。

お下がりのiPhoneは「ファミリー共有」で子ども用Apple ID（アカウント）を作る

まず、「ファミリー共有」という仕組みで、子ども用Apple IDを作っておきましょう。

子ども用Apple IDに「課金するときは保護者の承認をもらう」という制限をかけられます。子どもが使うiPhoneで、「知らない間に高額な課金が発生」というトラブルを回避できます。

ファミリー共有準備①
保護者のアカウントに支払い方法を登録しておく

子ども用Apple IDを作るとき、保護者の確認でクレジットカード（デビットカード）のセキュリティコード（裏面の数字）を入力する手順があります。

自分（ファミリー共有の管理者）のアカウントの「お支払いと配送先」設定を確認しておきましょう。

ファミリー共有準備②
子どものApple ID用にメールアドレスを相談しておく

子ども用Apple IDを作る際に、メールアドレスが必要です。保護者のメールアドレスを設定するとややこしくなるので、Apple IDを作る途中で新たに @icloud.comのメールアドレスを作成することができます。

どんなアドレスがいいか（@icloud.comより前の部分）、お子さんと相談しておきましょう。

お下がりのiPhoneは『スクリーンタイム』で使用制限・管理する

「機能制限」という設定は、iOS12以降「スクリーンタイム」という機能に変わっています。

各種制限ができるだけでなく、iOSアップデートとともに機能が追加されることも。積極的に活用しましょう。

スクリーンタイムの各種設定

スクリーンタイムの注意点！iOS16.4へのアップデートは様子見

iOS16.4では、お子さんが使用するiPhoneでヌードを含む写真を受信した際に警告することができる機能「コミュニケーションの安全性」が追加されました。

ヌードを含む写真をお子さんが受信すると、写真にボカシがかかる機能です。お子さんが写真をタップすると、通知を受け取ることができます。

しかし2023年4月現在、iOS16.4はSiriが使えなくなるなど不具合報告が多いバージョンです（実際、多いです…）。追加アップデートまで、少し様子見をおすすめします。

お下がりのiPhoneを子どもに渡す前にやること

ここまで解説してきたように、使っていないiPhoneを保護者の管理でキッズケータイ化できることはおわかりいただけていると思います。

次は、必要最低限の「お下がりのiPhoneにしておくべきこと」をご紹介します。

使っていないiPhoneを初期化する

iPhoneに限らず、子どものスマホトラブルと言えば親のアカウント・クレジットカード情報を使うこと。

メールやクレジットカード情報など、本体に残っているデータをリセットするために「お下がりにするiPhoneを初期化してから渡す」ようにしましょう。

iOSのバージョンで多少違いますが、初期化の手順は以下の通り。

子どもに内緒のパスコードを設定する

子どもに渡す「お下がりiPhone」の管理をスクリーンタイムで設定する中で、「スクリーンタイム用のパスコード」（Phoneのロック解除とは別のパスコード）を設定します。

この「子どもに内緒のパスコード」を設定することで、子どもが勝手に設定を変更できなくなります。

もしパスコードを忘れたとしても、iOS 13.4以降であれば保護者のiPhoneからパスコードをリセットできますので安心してください。

子どもに見せたくないサイトなどはフィルタリング設定する

子どもがスマホを使う上で、心配なことは「有害サイトへのアクセス」もありますよね。「iPhoneのキッズケータイ化」ということであれば、スクリーンタイムから「許可されたApp」に進み、「Safariの起動そのものを禁止」してしまうのも1つの方法。

ですが、せっかくiPhoneを持たせるのであればスマホ操作に慣れてもらうのも勉強の1つかもしれません。その場合、スクリーンタイムの「コンテンツとプライバシーの制限」＞「コンテンツ制限」と進み、2ヶ所の設定をしておきましょう。

iPhoneをキッズケータイ化する方法

ここからは、使わなくなったiPhoneをお子さん様に「お下がりiPhone」としてキッズケータイ化する設定の流れをご紹介します。

iOSのアップデートとともに内容が変わることもありますので、公式サイトの情報も確認しておいてくださいね。

iPhoneキッズケータイ化設定①
子ども用のアカウントを作成する

先に解説したように、クレジットカードと、お子さんのApple IDに使用するメールアドレスを用意しておいてください。

設定アプリで、自分のアカウントの下の「ファミリー」に追加されていることを確認しましょう。

iPhoneキッズケータイ化設定②
スクリーンタイムを設定する

続いてアプリやウェブサイト利用に制限をかけたり、利用時間を確認できるスクリーンタイムの設定です。

iPhoneキッズケータイ化設定③
「お下がりiPhone」に追加するおすすめ設定

「子どもが使うiPhone」で忘れがちな部分も、きちんと設定しておきましょう。

1. iPhoneの画面ロック解除パスコードについて
2. iPhoneの名前について

1.iPhoneの画面ロック解除パスコードを変更できないようにする

初期値では「許可する」になっていますので、知らない間にパスコードを変更されると生体認証頼みのiPhoneになってしまいます。

「お下がりiPhone」で「Touch（Face） IDとパスワード」の項目が消え、ロック解除パスコードの変更ができないiPhoneになります。

2.iPhoneの名前を変更する

初期値ではAppleアカウントに登録した名前を使うため、AirDropの共有画面でお子さんのiPhoneは「（お子さんの名前）のiPhone」と表示されてしまいます。

AirDropを使った迷惑行為の被害に合わないように、対策としておこなっておきましょう。

参考：兵庫県警察｜鉄道警察隊ニュース

iPhoneを『キッズケータイ化』するメリット

子ども用アカウントを作成してiPhoneを譲り、『キッズケータイ化』する主なメリットは3つ。

1. SIMのみ契約でランニングコストが安い
2. 無駄にキッズケータイを買わなくて済む
3. 万一の時や紛失の際、位置情報を把握しやすい

上記の手順がそれなりに多く、面倒に思われるかもしれませんが…お子さんのために、安くて安心・安全に運用できるスマホを作ってあげましょう。

使っていないiPhoneを活用できる

最低限の通話・メッセージ機能を持たせるには、回線契約（電話番号）が必要。SIMカードのみ契約する方法で、iPhoneをキッズケータイ化してしまいましょう。

うまく管理してあげれば、保護者側としても「できること」が多いですよ。

通話料をとるか？格安SIMの月額をとるか？

通話が多くなるなら、親と同じ通信キャリアで契約するのがおすすめ。

格安SIMの安いプランは魅力的ですが、家族間通話が無料になることで、ランニングコストとしては安くなる可能性も。LINEを使わせたくない年齢のお子さんの場合、よく検討しておきましょう。

また、同じ通信キャリアで契約すればオプションで見守りサービスも利用できます。

au SIMのみ契約はこちら ＞＞

ドコモ SIMカード申込みはこちら ＞＞

ソフトバンクの SIM契約はこちら ＞＞

キッズケータイを契約しなくて済む

子ども用端末とはいえ、キッズ・ジュニア世代に特化した製品です。意外なほど、それなりに高価なお値段。

令和3年の「青少年のインターネット利用環境実態調査」という調査結果によると、10才の子どもの約半分（48%）が「自分専用のスマホ」を持つようになるタイミングのようです。

2年くらいでキッズケータイからスマホに買い替えするより、使っていないiPhoneをお下がりにすることで「無駄な買い物をしない」というメリットが大きいですよね。

iPhone同士なら万一の時や紛失した時など、位置情報を把握しやすい

各通信キャリアでも「探す」サービスはおこなっていますが、本人確認など面倒なことも多いです。

しかしiPhoneには「探す」アプリが標準でインストールされていて、iPhoneを紛失したときや迷子になったときでも、探しかたさえ知っていれば自力で対処が可能。

お子さんのことですので、万一の時でも自力で対処できる手段は多いに越したことはないでしょう。

iPhoneで子どもの位置情報(GPS)を把握するには？

お子さんがiPhoneを持って外出するときには、位置情報をGPS機能で把握できます。

アカウント作成時の手順13「位置情報を共有」で設定していますので、オンになっています。現在地を知る方法は2種類ありますので、どちらかわかりやすい方法で把握できるようにしておきましょう。

1. 「メッセージアプリ」から確認する
2. 「探す」アプリから確認する

iPhoneで子ども（家族）の位置情報を共有する方法

2種類のアプリそれぞれで、位置情報を把握する方法をご紹介します。

1. メッセージアプリで位置情報を共有する方法
2. 「探す」アプリで位置情報を共有する方法

メッセージアプリで位置情報を共有する方法

※メッセージアプリから確認する場合は、事前にメッセージアプリでやりとりしている必要がありますので注意。

「探す」アプリで位置情報を共有する方法

※お子さんのアイコンをタップして、「通知」の下の「追加」＞「自分に通知」と進むと「指定場所への到着時に通知が来るようにする」などの設定ができます。便利なので活用しましょう。

位置情報をOFFにさせない方法

スクリーンタイム用パスコードを設定していないと、位置情報の共有設定をオフにしてしまうお子さんもいらっしゃるようです。

いざという時に確認できなくて慌てることがないよう、共有設定をオフにさせない設定もご紹介しておきますね。

スクリーンタイム用パスコードがないと変更できない設定ですので大丈夫だとは思いますが、確認しておくことをおすすめします。

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