楽天モバイルでは、これまでの料金プラン「Rakuten UN-LIMIT VII」も、低価格の使い放題プランとして好評でした。2023年6月1日開始のRakuten最強プランは、いったい何が最強なのでしょうか?
最強プランに変わるメリット・デメリットとしては…
メリット
- パートナー回線でのデータ容量無制限
(Rakuten UN-LIMIT VIIでは月5GBまでだった) - パートナーエリアの拡大
- 月額利用料最大2,980円(税抜)で使い放題はそのまま
デメリット
- 楽天モバイルが
プラチナバンドを取得したわけではないので、先行きが不透明
→10月23日:プラチナバンド獲得決定! - 楽天モバイル↔auでの回線切り替えにラグ(回線切断や遅延)が生まれるかも
このように、au回線を頻繁に使えるようになるメリットと不透明な部分のデメリットがあります。
それぞれ、旧プラン「Rakuten UN-LIMIT VII」と「Rakuten最強プラン」の比較をしながら詳しく解説していきます!
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目次
楽天最強プランとはどんなサービス?
楽天モバイルは、2023年6月から「楽天最強プラン」をスタートしました。
現状でわかっているメリットは、以下のとおり。
- パートナー(auプラチナバンド回線)エリアでのデータ制限がなくなった
- ローミングエリアの再拡大で都市部や屋内でも電波がつながりやすくなる
- 激安の料金体系はそのまま
それぞれ、詳しく解説します。
パートナー回線でのデータ制限撤廃、無制限になった
2019年10月、楽天モバイルは先行サービス開始にあたり、基地局が不足しているエリアをauに助けてもらう形でした。その際、auの回線を使うデータ通信量は月2GBまで・超過時の通信速度は128kbpsという制限を導入しています。
2020年4月の正式サービス開始にともない、料金プランを「Rakuten UN-LIMIT 2.0」にアップデート。auローミングエリアでの通信量上限を5GBへ引き上げました。
2023年4月、新たなローミング協定を締結。ローミングエリアの見直しが図られ、提供期間が2026年9月まで延長されました。あわせて、旧プランの「Rakuten UN-LIMIT VII」まで引き継がれた5GB制限が「Rakuten最強プラン」では通信量上限が無制限となり、大きなメリットになっています。
ローミングエリアが広がり、全国どこでも繋がりやすくなった
2023年6月時点での更新済み楽天モバイルのエリアマップはこちらから。
楽天モバイルとKDDI(au)新ローミング協定ニュースリリースから、提供エリアに関する部分を引用します。
新協定では、これまでローミングに含まれなかった東京都23区・名古屋市・大阪市を含む都市部の一部繁華街のエリアを新たな対象とし、一部インドア (地下鉄、地下街、トンネル、屋内施設など) やルーラルエリアも引き続きローミング提供することに合意しました。新協定は2023年6月から開始し、提供期間を2026年9月まで延長します。
引用:KDDI|KDDIと楽天モバイル、新たなローミング協定の締結について
これまで楽天モバイルが弱かった大都市圏の繁華街をローミングエリアに加え、地下鉄や屋内施設・ルーラルエリア(都市圏、郊外圏に対するいわゆる田舎圏)も引き続き提供することになっています。
先にRakuten最強プランのメリットとして「ローミングエリアの再拡大」と解説していたのは、これが理由。
当初の協定では楽天モバイルの人口カバー率が70%に到達した都道府県では、順次ローミングサービスが原則終了することになっていました。
2020年10月から東京都・大阪府・奈良県の一部地域でローミングを打ち切り始めたのを皮切りに、カバー率が70%に到達したことで、逆につながりにくい・つながらなくなったエリアが増えたいう結果も。
今回の新協定で提供エリアの見直しが図られ、全国的につながりやすくなることは、メリットの1つです。
最大2,980円(税抜)で、使わなければ勝手に安くなる
「Rakuten最強プラン」の料金体系は前プラン「Rakuten UN-LIMIT VII」そのままで、激安と言っても過言ではない料金プランです。
- 20GB~無制限:2,980円/月
- 3GB~20GBまで:1,980円/月
- 0GB~3GBまで:980円/月
他社のデータ通信使い放題プランは7,000円/月程度、使わない月でも勝手に安くなるので、間違いなくコスパ最強の料金です。
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楽天最強プラン5つのデメリット・落とし穴
「デメリット」「落とし穴」と言うと聞こえが悪いですが、不透明な部分があるのは確かです。
楽天モバイルがプラチナバンドを取得したわけではない
→プラチナバンド獲得!- auのすべての周波数を使えるわけではない
- パートナー回線切り替え時にラグが生じる可能性あり
- 20GB以上使わないと恩恵が少ない
- 海外でのデータ量が2GBのまま
ここでは「見逃しがちなポイント」として解説していきます。
1.楽天モバイルがプラチナバンドを取得したわけではない
「Rakuten最強プラン」スタートにともない、つながりやすい環境になったのは間違いありません。
ただ楽天モバイルがプラチナバンド(※)を取得できたわけではない、というのが実際のところ。
※10月24日追記
楽天モバイルがプラチナバンド獲得確実となりました。今後、通信品質は飛躍的に改善する可能性が高くなりました!
楽天モバイルが「プラチナバンド」を獲得。https://t.co/fe7TwxHqo6
つながりやすい周波数帯を使ったサービスを2024年中にも始め、通信品質で大手3社に近づきます。全国で1万超の基地局を整備する方針ですが、資金繰りに課題もあります。 pic.twitter.com/SLnj230E80
— 日本経済新聞 電子版(日経電子版) (@nikkei) October 23, 2023
ちなみに2023年11月1日時点では、auのプラチナバンド環境を借りている状態です。
(※プラチナバンド…ビルなどの障害物があっても跳ね返らず、回り込むので広範囲に電波が届きやすい特性の周波数)
将来的には「プラチナバンドの700MHz帯に3MHzぶんの空きが2つあり、Band28のプラチナバンドとして活用できる」というドコモの提案を、楽天モバイルも受け入れる発表をしています。 NTTドコモの試算では1,100万契約、下り30Mbps・上り11Mbpsが見込めるとのこと。
携帯電話「プラチナバンド」秋ごろめどに新たな割り当てへ #nhk_news https://t.co/lJcXpSJdFw
— NHKニュース (@nhk_news) April 18, 2023
以下は楽天モバイルのニュースリリースからの引用です。
当社としては、『移動通信システムの周波数利用に関する調査』において、プラチナバンドの新たな選択肢になりうる700MHz帯の3MHzシステムに対する早期の割当てを希望させていただきました。プラチナバンドを割当ていただいた場合には、当社のネットワーク技術および既存の当社基地局サイトを活用し、柔軟かつコストを抑えた効率的な基地局設置を行い、お客様に安定的かつ高品質なサービスを提供していきたいと考えております。
引用:楽天モバイルニュースリリース|総務省「移動通信システムの周波数利用に関する調査」結果に関して
実際のところは楽天モバイル基地局の改修も必要で、プラチナバンドの利用開始は2024年の初頭を見込んでいる様子。
ローミングエリアの再拡大でauに支払う利用料が増え、プラチナバンド獲得後に基地局改修費用も必要となると…楽天モバイルのコスパ最強のプラン料金が、今後どうなっていくかは不透明と言えるでしょう。
2.auのすべての周波数を使えるわけではない
ここまで「つながりやすくなる」と解説していますが、「快適に使えるようになる」とは1度も解説していません。auの使っている周波数帯をすべて借りるわけではありませんので、「通信の品質」は別の問題です。
auがローミングエリアで提供するのは800MHz帯のプラチナバンド(4G通信)で、auでも単体で見れば下り最大75Mbpsの回線。
auでは、800MHz以外の周波数帯も使ってキャリアアグリゲーション(複数の周波数帯を同時に使用することで通信速度の向上や、安定した高速通信を実現する技術)で高速化しています。
引用:キャリアアグリゲーションで超高速通信 | 4G LTE/WiMAX 2+ | au
当然、楽天モバイルの使っている周波数帯とはキャリアアグリゲーションの技術が使えません。
Rakuten最強プランに変わったとしても、パートナーエリアで快適な通信速度(回線の品質)で使えるかどうかは不透明としか言えないでしょう。
3.パートナー回線切り替え時にラグが生じる可能性あり
楽天モバイルの発表では、楽天モバイル↔au回線の切り替えがさらにスムーズになるとしています。
ただauとしては、混雑するエリアや時間帯で楽天モバイルユーザーを優先してプラチナバンドに回す方針ではないようです。技術的な問題も含め、過度に期待しないほうがいいでしょう。
4.20GB以上使わないと恩恵が少ない
Rakuten最強プランへの変更があっても、「ローミングエリアでの通信を含む毎月のデータ通信量」が月5GBくらいの人にとっては、料金的に変化がありません。
通信量が少ない=毎月の料金が安いから楽天モバイルを選んでいる人にとっては、毎月20GB以上使うヘビーユーザーほど恩恵があるプランとは感じられないでしょう。
5.海外でのデータ量が2GBのまま
海外での利用もRakuten UN-LIMIT VIIと変わらず、楽天最強プランでも毎月2GBまでが無料のまま。
海外ローミングは渡航先の回線を借りる料金が別途必要で、仕方がない部分ですが…少し物足りませんよね。
もちろん
- Rakuten Linkアプリを利用すれば海外から日本・日本から海外への電話番号発信が通話し放題
- 2GBを超えても128kbps(通信速度制限並み)で使い放題
- データ容量の追加は、500円 / 1GBでデータチャージ可能
となっているのも変わっていません。
楽天最強プランはメリット・デメリットどちらが大きい?
ここまで、楽天最強プランに変わることでメリットとデメリット(見逃しがちなポイント)があることを解説してきました。
では、楽天最強プランのメリットとデメリットを比べると、どちらが大きいかを解説していきます。
現状の発表通りならメリットの方が大きい
間違いなく言えるのは、現状の発表通りならRakuten最強プランに変わるメリットの方が大きいでしょう。
その理由は、Rakuten最強プランに変わるメリットが「楽天モバイルユーザーの切実に困っているところにスポットを当てた内容変更」となっていること。
少し意地悪な表現になりますが
- 都市部で「つながりにくい問題」が改善される
(高品質につながるとは言っていない) - ローミングエリアが再拡大される
(楽天モバイルのプラチナバンド運用開始後、調整中でも安心)
楽天モバイルの既存ユーザーは「生活圏内ではあまり困らない」という人が多いでしょう。
使い放題で安いというメリットを最大限に活かしながら、コンビニでQR決済がつながらない・地下鉄で動画が止まる…など細かい不満が改善されるはずです。
また、楽天モバイルとしても「auに支払うローミング利用料が多少増える=4G基地局拡大費用が大幅に減る」という体質改善も伴います。
過去にユーザー数が減ることを覚悟でゼロ円プランを廃止した楽天モバイルですが、Rakuten最強プランでは料金を上げなくても4G対応が減る→5G対応に注力できるメリットが大きいと判断したのでしょう。
上記デメリットは「不透明」なだけ。今後改善の可能性も大きい
上記で挙げたデメリットは、正直に言って読みにくいと思います。というのも、ほぼ技術的な内容だからです。
楽天モバイルの発表にある「メリットに隠されたポイント」を解説しようとすると、「技術的な内容が不透明じゃない?」ということになってしまいます。
好意的な表現にすると
- プラチナバンドを取得したわけではない
⇒プラチナバンド獲得決定!2024年中に運用開始見込み - ローミングエリアは拡大するが、auの800MHz帯のみ利用可
⇒楽天モバイルの700MHz帯運用+5G整備に期待!
基地局拡大の段階から、「つながりやすく、高品質な回線」を目指す段階へのステップ。auに頼ることが多いエリアでの利用状況から、技術的な改善がされていくことは容易に予想できますよね。
他キャリアでデータ使い放題プラン利用中なら、かなり安くなる
上述でも触れましたが、他キャリアのデータ通信使い放題プランは平均7,000円/月程度。対して、Rakuten最強プランでは最大でも2,980円/月(税込3,278円/月)。
また楽天モバイル待望の家族回線割引(最強家族プログラム)がスタートしましたが、それを加味しなくてもRakuten最強プランはかなり安いです。
一例:4大キャリアの無制限プラン(割引考慮せず)
プラン名 | 速度制限 | 月額料金 | |
ドコモ | 5Gギガホプレミア | なし | 7,315円 |
au | 使い放題MAX5G/4G | あり | 7,238円 |
ソフトバンク | メリハリ無制限 | あり | 6,580円 |
楽天モバイル | 楽天最強プラン | なし | 3,278円 |
通信エリアの問題が改善される「(楽天モバイルが自身でプラチナバンド運用開始するまで)Rakuten最強プラン」は、既存ユーザーだけでなく、乗り換えに消極的だった人にも訴求力が高いと言えるでしょう。
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楽天最強プランとRakuten UN-LIMIT VIIの違いは?
ここでは、あらためて楽天最強プランとRakuten UN-LIMIT VIIの違いを確認します。
他キャリアのユーザーで楽天モバイルに乗り換えに踏み切れなかった人・楽天モバイルから乗り換えしようかと迷っている人は、再度メリットがどれくらいあるのか確認していただければと思います。
まず、楽天最強プランとRakuten UN-LIMIT VIIの比較表を公式サイトから引用します。
Rakuten UN-LIMIT VII | Rakuten最強プラン | |
---|---|---|
利用料金 | 変更なし | |
楽天回線のデータ容量 | 無制限 | 全国どこでも無制限
※4G人口カバー率99.9% ※パートナー回線(国内)の |
パートナー回線(国内) のデータ容量 |
5GB/月
※容量超過後は |
|
パートナー回線(海外) のデータ容量 |
変更なし |
引用:楽天モバイル|新プラン「Rakuten最強プラン」と「Rakuten UN-LIMIT VII」の違いはなんですか?
比較表以外の部分では、専用アプリの「Rakuten Link」を使えば国内の音声通話が無料でかけ放題・「楽天市場」のSPU(スーパーポイントアッププログラム)が最大3倍となる点も同じです。
パートナー回線(国内)のデータ容量が5GBまで→無制限へ
Rakuten最強プランでは、パートナー回線(国内)のデータ容量が無制限になったのが最大の違いです。
ただ、デメリット(見逃しがちなポイント)で解説したように「当面は技術的な不透明さが残っているが、つながりやすさが改善されていくだろう」と過度な期待はしないほうがいいかもしれませんね。
プランの月額料金は変わらない
通信量 | 税込月額 |
---|---|
0GB~3GBまで | 1,078円 |
3GB~20GBまで | 2,178円 |
20GB~無制限 | 3,278円 |
一番嬉しいのは、Rakuten最強プランに激安の料金体系がそのまま引き継がれたことでしょう。通信環境に問題がなければ、楽天モバイルに乗り換えたい!という人には朗報でしかありません。
楽天モバイルは、比較的「解約に優しいキャリア」です。ちょうど機種変更のタイミングであれば、最悪は短期解約覚悟で乗り換えを検討してもいいかもしれませんね。
\楽天最強プランの詳細はこちら/
楽天最強プランを利用するには?
おそらく、楽天モバイル自身がプラチナバンドを運用するまでは、名前のとおり「楽天最強プラン」であることは間違いないでしょう。
楽天最強プランを利用(契約)する方法を解説します。
Rakuten UN-LIMIT VIIを利用中なら自動的に切り替わり
楽天モバイルの既存ユーザーは、自動的にRakuten最強プランに切り替わります。
基本的に楽天モバイルはワンプランで、「UN-LIMIT VI」から「UN-LIMIT VII」へも自動移行した実績があります。前回の自動移行では「1GB以下0円」がまさかの廃止となったため解約するユーザーも多かったですが、Rakuten最強プランではそのような動きは見られないでしょう。
楽天モバイル新規申し込みは6/1から
楽天モバイルに新規で申し込むケースでは、やはりワンプランのため必然的にRakuten最強プランを選ぶ流れになります。
公式サイト・楽天モバイルショップ店頭で6/1から受付開始されています。
乗り換えMNPがより簡単に!
楽天モバイルに乗り換え(MNP)するケースでも、楽天最強プランを必然的に選ぶ流れです。
5/24のMNPワンストップサービス開始にともない、オンラインでのMNP手続きがより簡単になっています。
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楽天モバイルは、まだまだユーザー数を増やす段階ですのでMNPを対象にしたキャンペーンが豊富。機種代割引と楽天最強プランで電話代を極端に下げたい人は、このタイミングを見逃す手はありません!
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