令和3年の「青少年のインターネット利用環境実態調査」という調査結果によると、10才の子どもの約半分(48%)が「自分専用のスマホ」を持つようになるタイミング。キッズケータイからスマホへの機種変更を考える時期と言えるでしょう。
ドコモでキッズケータイからスマホへ機種変更へする際は、変わるもの・変わらないものがあります。
- 電話番号:ドコモを使い続ける場合、そのまま使えます。
- 料金プラン:スマホ用のプランの契約に変える必要があります。
- 各種制限・管理機能:スマホ・Web上での設定が必要です。
この記事ではキッズケータイからスマホへ機種変更する方法、15歳以下・はじめてスマホを持つ人向けのプラン、おすすめ機種、制限・管理設定が必要なものをご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。
目次
ドコモでキッズ携帯からスマホへ変更するには
ドコモのキッズケータイからスマホへ機種変更する場合、
- 契約時点でのお子さんの年齢が12歳以下なら、「契約名義」は親御さん・「利用者」が子どもさんとキッズケータイ契約と同じ形
- キッズケータイ用のプランからスマホのプランへ変更
この2点が変わる・変わらないところが出てくる部分になります。
契約時点でのお子さんの年齢が13歳以上ならお子さん本人名義での契約も可能ですが、キッズケータイを13歳以上で使っているケースはほとんどないと思われるため、基本的には機種とプランの検討をするという認識で大丈夫でしょう。
機種変更はショップ・オンラインどちらでも可能だが…
ドコモでキッズケータイからスマホへの機種変更手続きは、
- 親御さんが「契約名義人」
- お子さんが「利用者」
となるケースならドコモショップ店頭・ドコモオンラインショップどちらでもできます。
ただし、ドコモオンラインショップでの機種変更手続きはハマりやすいので要注意。
というのも『キッズケータイのdアカウント』でログイン・機種変更手続きという手順になるため、キッズケータイ用のdアカウント(無ければ作成)を確認しておきましょう。
キッズケータイのdアカウントの調べ方・キッズケータイdアカウントでのログイン時の注意点は以下のとおりです。
- キッズケータイのdアカウントがあるか無いかの確認:ドコモインフォメーションセンターへ(局番なしの『151』:ガイダンスが流れたら「6」)
- ドコモオンラインショップへのログイン時にキッズケータイへSMS認証メールが届くので、「電話帳登録外着信拒否」の設定を事前にオフにしておく
キッズケータイプランは利用できなくなる
スマホへ機種変更すると、当然ですがキッズケータイ特有のプラン(キッズケータイプラン)は引き続き利用できません。必ずスマホのプランへ変更する必要があります。
キッズケータイからの機種変更のケースでは、利用者(子ども)の年齢が15歳以下でしょう。そこで、15歳以下の人向け専用プランが用意されています。あわてて高額なプランを契約して損をしないように、詳しくは後述で解説します。
データ移行は手動またドコピー(DOCOPY)
キッズケータイからスマホへデータ移行する方法は2種類。
- 手作業で移行する
- ドコモショップ店頭のDOCOPYを利用する
キッズケータイからスマホへのデータ移行は、基本的に「連絡先」ですよね。限られた件数であれば、手作業での移行でもそれほど苦労しないと思います。
連絡先の件数が多いなら、ドコモショップ店頭のDOCOPY(ドコピー)を利用するのがおすすめ。予約不要・無料で利用できますので、専用機器でサクッと終わらせてしまいましょう。
ただし、ドコモショップによっては対応が変わる・機種によっては移行できない可能性もあります。念のため、行く予定のドコモショップに電話確認しておくことをおすすめします。
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ドコモの電話番号そのままでキッズ携帯から変更する方法
同じ通信キャリアでの機種変更(ドコモ→ドコモ)では、電話番号が変わりません。
電話番号が変わってしまうことに注意が必要なのは、ドコモから他社・他社からドコモへMNP(通信キャリアを乗り換える)ケースです。
元々ドコモで今後もドコモなら、電話番号は変わらない
ドコモのキッズケータイからドコモのスマホへ機種変更するケースでは、電話番号が変わりません。
電話番号が変わるというよりも、「変える」方法としてはキッズケータイを解約して、スマホを新規契約するケース。
キッズケータイは連絡先のデータ引き継ぎ量が少ない(身内しか登録していない)ことがほとんどなので、スマホを新規契約してもデータ引き継ぎの手間が少ないです。
ドコモor他の通信キャリアでお得な新規契約のキャンペーン(機種代値引きなど)があれば、あえて電話番号を維持しない方法(キッズケータイを通常解約してスマホを新規契約する)にするのも1つの選択です。
携帯電話会社を乗り換えるなら『MNP』で電話番号を維持できる
もし他の通信キャリア(au・ソフトバンク・楽天モバイル・格安SIM)で、お得な乗り換えキャンペーンが気になった人は、『MNP』(エムエヌピー、Mobile Number Portabilityの略)という手続きをすれば電話番号をそのまま維持することができます。
ただし、家族割引(家族間の通話無料など)のメリットがある人は、ランニングコストが高くなる可能性があるので注意が必要です。
不安のある人は、MNP手続きに必要な『MNP予約番号』を電話で取得するようにしておけば、なくなる割引サービスを教えてもらえるのでおすすめです。
2023年5月下旬からMNPワンストップ化がスタート
MNPワンストップ化とは:
MNP(携帯キャリアを乗り換える際に電話番号を引継ぎする方法)手続きで、現行の「ツーストップ方式」(①移行元でMNP予約番号を発行→②移行先でMNP転入手続き)に対して、「ワンストップ方式」では②移行先での転入手続きのみになります。
次にMNP手続きの手順を解説しますが、記事作成時点(2023年5月19日)で
- NTTドコモ(ahamo含む)
- KDDI(au、UQモバイル、povo)
- ソフトバンク(ワイモバイル、LINEMO含む)
- 楽天モバイル
- 日本通信
が5月24日MNPワンストップ化に対応と報道されています。ドコモの資料はこちらでご確認ください。
ワンストップ化で手間が減るのは助かりますが、総務省の資料「MNPワンストップ化の検討状況について」ではMNP転入手続き時に解約時の注意事項を自分で確認する流れ(2ページ目ウェブチャネルにおけるワンストップフローのイメージ手順2~4)になっています。
最終的な手順は実際に始まらないとわかりませんが、利用する際は前述の『無くなる割引サービスの確認』に注意しましょう。
ドコモで使うMNP手続きの場合
基本的な手順としては、2つだけ。利用している携帯キャリアで「この電話番号を使っていますよ」という『MNP予約番号』を発行してもらい、それをドコモに伝える流れになります。
- 利用している携帯キャリアで『MNP予約番号』を取得
- ドコモで『MNP転入手続き』(MNP契約)、利用開始と同時に元の携帯キャリアは自動解約
引っ越しの転入・転出手続きをイメージすれば、わかりやすいでしょうか。
引っ越し日から14日以内に手続きをする必要がありますが、同様に『MNP予約番号』には「取得日を含め15日間」という有効期限があります。
ドコモオンラインショップでMNP手続きをする人はMNP予約番号の有効期限が10日以上ないといけませんので、転入手続きの2~3日前にMNP予約番号を取得するようにしておきましょう。MNP予約番号の取得方法はドコモ公式サイトがわかりやすくまとまっています。
ドコモから乗り換えMNP手続きの場合
ドコモから他の携帯キャリアへ乗り換え(MNP)をする場合は、手順が逆になります。
- ドコモで『MNP予約番号』を取得
- 移行先の携帯キャリアで『MNP手続き』(MNP契約)、利用開始と同時に元の携帯キャリアは自動解約
各携帯キャリアのオンラインショップでも、「有効期限が〇日以上必要」という条件が多いです。MNP予約番号の有効期限に余裕を持ったスケジュールで、手続きをおこないましょう。
ドコモのキッズ携帯からスマホにするならおすすめは?
キッズケータイからスマホへの機種変更でしたら、おそらくお子さんは10~12歳前後でしょうか。
- 進学のタイミングで再度の機種変更を考えると、2~3年は問題なく使える
- 落下・故障も考えて、そこそこ高性能で値段が手頃
この2点を重視した、おすすめ機種をご紹介します。
①iPhone SE第3世代
iPhone SE3のおすすめポイント
・性能と価格を抑えたエントリーモデル、コストパフォーマンスに優れる
2022年3月発売のiPhone SE第3世代は、iPhone 14と同じCPUを搭載することで本体サイズと価格に見合わない性能を誇ります。iPhoneはOSアップデートや故障対応も5年程度対応しますので、長く使うことを見据えてもおすすめです。
②AQUOS wish2
AQUOS wish2のおすすめポイント
・安心して長く使える「シンプルで飾らないスマホ」をコンセプトにしたベーシックスマホ
2022年6月発売のAQUOS wish2は、2万円台とエントリーモデルの価格なのにミドルクラス向けのCPU:Snapdragon 695を搭載し、MIL規格(耐衝撃試験)18項目に対応。小中学生には必要十分な性能に加え壊れにくいという特徴で、「シンプル&低価格」というコスパ重視の製品です。
③Galaxy A54 5G
Galaxy A54 5Gのおすすめポイント
・6万円台と手頃な価格で高性能なミドルクラススマホ
2023年5月発売のGalaxy A54 5Gは、5,000万画素のメインカメラを含む3眼カメラ・大容量5,000mAhバッテリー・約6.4インチの大画面有機ELディスプレイなど、6万円台とは思えない充実の性能。さらにキッズ向け専用ホーム画面『Galaxy Kids』に切り替えることで、各種機能制限や使用時間の管理もできるので年齢を問わずおすすめです。
ドコモのお子様向けスマホデビュープランについて
ドコモでキッズケータイからスマホへ機種変更するケースでは、キッズケータイ専用プランからスマホ用のプランに変えなくてはいけません。
ドコモでは、特に15歳以下・キッズケータイからスマホへ機種変更するお子さん向けのプラン『ドコモU15はじめてスマホプラン』が用意されています。
かなりお得なプランになっていますので、契約条件・料金プラン内容・注意点を解説していきますね。
U15はじめてスマホプランの契約条件
『U15はじめてスマホプラン』を利用できる人は、以下の条件。
- 15歳以下で利用者として契約
- ドコモ・他社で直近までスマホ用のプラン以外を契約、または新規契約
かんたんに言えば、
①「契約者は親の名義、お子さんは契約時に15歳以下で『利用者』として契約する」
②「初めてスマホのプランを契約する」
という絞り込みです。
①はキッズケータイ向けのプランでも同じような条件(12歳以下)なので、②で「スマホ用のプランに変えてください」ということですね。
U15はじめてスマホプランの料金
U15はじめてスマホプランは、データ通信量に応じて2種類。
- 19歳の誕生日までデータ通信量5GBのプラン:税込1,815円(dカード払いで税込1,628円)
- 19歳の誕生日までデータ通信量10GBのプラン:税込2,695円(dカード払いで税込2,508円)
さらに最大12か月間、5GBプランは500ポイント、10GBプランは1,000ポイントのdポイントが毎月もらえます。
通話料も、お得なプランです。
- 5分以内の国内通話が何度でも無料
- 「ファミリー割引」を利用していれば家族間の国内通話は24時間無料
- 月額税込1,100円で「かけ放題オプション」に申し込むことも可能
通常であれば「5分通話無料オプション」は税込770円・「かけ放題オプション」は税込1,870円がかかるので、通話が多くても安心・お得ですね。
U15はじめてスマホプランの注意点
気になる注意点としては、以下の3点があります。
- 19歳の誕生日を迎えると、翌月以降は利用可能データ量が少なくなる
- 余ったデータ量の翌月繰り越しはできない
- 他社からドコモにMNPして『U15はじめてスマホプラン』を契約する場合、対象となる料金プランを契約していたか確認が必要
①は19歳の誕生日を迎えると、翌月以降は5GBプランは1GBへ・10GBプランは2GBへ使えるデータ通信量が減ってしまう点。ただ高校生くらいになると5~10GBまでに収まるケースが少ないと思われますので、その時に応じた使い放題系プランに変えてしまうことをおすすめします。
③はMNP契約時に証明が必要になるため、他社対象プラン一覧ページで確認しておきましょう。
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キッズ携帯からスマホにすると制限されなくなること
キッズケータイでは
- 行動の管理
- 連絡先の管理
これらができるという特徴で、安心できていたと思います。
しかしスマホでは、できることが増えて便利になる反面、注意することも増えてしまいます。子どもが使うスマホで、注意しておくことをご紹介しますね。
電話の着信、発信が制限されなくなる
キッズケータイで制限されていた、電話帳に登録されている以外の連絡先との着信・発信。スマホでは制限がなくなりますので、親の目が届かないところで第三者と知り合う手段にもなってしまいます。
ウェブサイトへのアクセスが制限されなくなる
キッズケータイではウェブサイトへのアクセスができませんでしたが、スマホではさまざまなサイトを見ることができるようになります。
学習目的では応援したいところですが、有害サイトやフィッシングサイトなどへのアクセスには注意が必要です。
アプリのインストールが制限されなくなる
キッズケータイでは、そもそも「アプリのインストール」ができません。スマホでは必要に応じてアプリをインストールので便利な反面、利用時間が長くなる・個人情報の流出・友だち同士のトラブルなどの恐れも。
厳しく制限するのではなく、よく話し合って使いかたを決めておきましょう。
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スマホは手続きをする場所で支払い総額が違う!
いつもスマホの機種変更を、携帯ショップや家電量販店で行っている方…
実は超絶にもったいないことをしてますよ。
ショップでは、機種代金の他に「頭金」を請求されます。
※頭金の金額は1万円~2万円が一般的。
この頭金、実はいくら支払っても端末の分割金額は減りません。
車や家の頭金と同じに考えると、結果的に多くのお金を取られますので注意しましょう!
ちなみにオンラインショップスマホを購入した場合は、この分割払い時の頭金がかかりません。
ドコモであれば事務手数料も無料になります。
ドコモオンラインショップは事務手数料・頭金がかからない
ドコモオンラインショップを使うの最大のメリットは、事務手数料が無料、頭金も不要になること。
つまりオンラインショップなら、ドコモショップや家電量販店よりも10,000円~20,000円も安くスマホを買うことができるんです。
・事務手数料と頭金がかからないドコモオンラインショップのメリット
・24時間365日機種変更ができる
・ショップに行く必要がない
・2,750円以上の購入で送料無料
・dポイントが使える
・自宅以外でも受取先を選べる・機種変更の場合は到着まで2~3日かかるドコモオンラインショップのデメリット
・新規契約/MNPは審査含め約10日かかる
・実機を直接触ることができない
・対面での相談ができない
わざわざドコモショップに行かなくても、自宅でスマホから同じ手続きができます。
購入した端末は自宅に送られてくるので、外出する必要は一切ありません。
ドコモショップまで行く時間、順番待ちの時間、交通費を考えると、オンラインショップの方が圧倒的にお得ですよ。
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